10月8日に発売されたアクション・ゲーム『メトロイド ドレッド』について、開発に携わった数名の元従業員の名前がゲームのクレジットに記載されていないことがスペインのゲームサイト『ヴァンダル』の記事で明らかとなっている。
3Dアーティストのロベルト・メヒアスはスペインのゲーム開発スタジオであるマーキュリー・スチームで『メトロイド ドレッド』の開発に携わっていたという。
彼はリンクトインを通じて「『メトロイド ドレッド』の開発チームが素晴らしいゲームを作り上げたことを心から祝福します」とコメントし、次のように続けている。「優秀なスタッフが数多く在籍するチームだったので、ゲームのクオリティの高さには驚きません。私は約8ヵ月間そのチームに加わっていたので、そのことを実感していますが、私の名前はゲームのクレジットに載っていません」
完成版のゲームには彼が手掛けたモデルなどが登場するものの、彼の名前はクレジットに含まれてないという。
ロベルト・メヒアスは「作品をプレイしていると、自分が手掛けたモデルや環境(ゲーム内の背景などのデザインのこと)が多数採用されているのが確認できます……自分が手掛けたものがゲームに登場しているのです」と述べ、次のように続けている。「そのため、マーキュリー・スチームに問いたい。なぜ私の名前がゲームのクレジットに記載されていないのでしょうか? 何かの間違いなのでしょうか?」
スペインのゲームサイト『ヴァンダル』によると、同スタジオはゲームの開発期間の25%未満しか開発に関わっていない開発者の名前はクレジットに掲載しない方針を取っているという。
スタジオの広報担当者は「当社の方針としてゲームの開発期間のうち、全体の25%以上の期間を通して開発に携わったスタッフだけがゲームの完成版のクレジットに名前が載ることになっています」とコメントし、「ただし、例外を設ける場合もあります」としている。
また、マーキュリー・スチームで3Dキャラクターのアニメーションを担当した元開発メンバーのタニア・ペンニャランダは同様の対応が取られたことを報告している。
彼女はリンクトインを通じて「やっと自分の作品が見てもらえることになり、とても嬉しく、誇らしく思います。私が愛情と情熱を注いで取り組んだ作品です!」と述べている。
「それでも、作品のクレジットに私の名前が入っていないのを観ると、とても残念に思います。プレイするたびに私が担当したアニメーションをたくさん目にするのに、このような形になったことは私にとって辛いことです。それでも、私が愛着を持って世に生み出したクリーチャーやゲームをみなさんが楽しんでくださっているのは幸せなことですし、自分の仕事を誇りに思います」
その他のニュースとして、イギリスのSFドラマシリーズ『ドクター・フー』を原作とした新作ゲームがプレイステーション5、プレイステーション4、XboxシリーズX、Xbox One、PC向けに10月14日に発売されている。
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