ソニーは株主に対して第3四半期の業績を報告しており、これによりPlayStation 5の売上が今のところ赤字であることが明らかになっている。
報告ではPlayStation 5が450万台売れているものの、「戦略的な価格設定」として製造コストに対して安い価格設定をした結果、赤字となっている。
業績説明会の資料では、PlayStation 5の累計販売台数が450万台となっていることや「戦略的な価格設定」として製造コストよりも安い価格設定をしたことがどのようにして損失に繋がったのかを詳細に説明している。
しかし、ソニーによればPlayStation 4とPlayStation 5の売上を合算した場合、損失はすべて補填されるという。PlayStation 4とPlayStation 5の最初の数ヶ月の販売台数は近い動きを示していて、Play Station 4は2013年11月から12月にかけて420万台を売り上げている。
『ブルームバーグ』によれば、PlayStation 5の高い需要により機体の製造に必要な部品の価格が品薄になって高騰しており、製造コストは450ドル(約47,000円)まで上昇しているという。
フル・エディションは製造コストを上回るものの、デジタル・エディションの定価は39,980円で、赤字になることを示している。
また、報告では第3四半期のプレイステーションプラスの月間利用者数が4,740万人に達したことも明らかになっており、今年度の営業利益と売上高が当初の予想を上回ると見込まれている。
PlayStation 5は供給が足りない状態が続いており、先日は転売業者が正式にオンライン販売が始まる前に大量の本体を購入した件も明らかになっている。
この問題に対してスコットランドの国会議員のグループは最近、チケットの転売と同様に物品の転売を禁止する法律案を検討している。この法案はゲーム機やパソコンについても「メーカー推奨小売価格を大幅に上回る価格での販売」に含むものとなっている。
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