ゲーム・デザイナーのブレンダン・グリーンが率いる開発スタジオ「プレイヤー・アンノウン・プロダクションズ(PLAYERUNKNOWN PRODUCTIONS)」が、親会社であるクラフトン社から独立したことを発表している。ブレンダン・グリーンはバトルロイヤル・ゲームのパイオニアで『プレイヤー・アンノウン・バトル・グラウンド』、通称『PUBG』を制作したことで知られている。
プレイヤー・アンノウン・プロダクションズはアムステルダムに拠点を置いており、これまでブレンダン・グリーンがPUPGコーポレーションのスペシャル・プロジェクト・チームとして開発を進めてきた新プロジェクト『プロローグ(prologue)』は独立後も継続することになる。ブレンダン・グリーンはプレス・リリースで次のように述べている。
「4年以上にわたって、私に成長する機会を与えてくれた『PUPG』とクラフトン社の皆さんにとても感謝しています。今は何年も前から思い描いてきたゲームを制作するために次の旅路へ就くことにとてもワクワクしています。クラフト社で私の計画を支えてくれた皆さんには改めて感謝申し上げます。そして私たちのプロジェクトの詳細については後日発表したいと思っています」
2017年にブレンダン・グリーンは『ゲームズ・インダストリー・ドット・ビズ』のインタヴューでバトルロイヤル・ゲームのジャンルから離れて「別のものを探求したいです」と語っていた。「バトルロイヤル・ゲームはやり尽くしました。次は他のジャンルに挑戦するつもりです」
ブレンダン・グリーンのバトルロイヤル・ゲームに関する経歴は、FPSゲーム『アルマ2』のMODである『デイZ』に影響を受けて『デイZ:バトルロイヤル』を制作したことから始まっている。そこから基本プレイ無料のバトルロイヤル・ゲーム『H1Z1(ハイジ)』のアドバイザーを務め、最終的に『PUPG』という名称で人気になった『プレイヤー・アンノウン・バトル・グラウンド』を制作している。2017年の『PUBG』の大成功を受けて、『コール オブ デューティ ウォーゾーン』、『フォートナイト』、『エーペックスレジェンズ』といった他のバトルロイヤル・ゲームが後を追うように続々と登場している。
ブレンダン・グリーンはクラフトン社から離れることになるが、クラフトン社は同スタジオの株主として株式を保有することになっている。プレイヤー・アンノウン・プロダクションズでは「大規模なオープンワールド・ゲームの実現のために必要なシステムを研究している」ことも発表されている。
その他のニュースとしてインディ・ゲーム『ワットエヴァー』が発表されている。本作は貨物船を操作してスエズ運河を運航していくゲームとなる。開発者のネパス・トルティーカーは、「極端に難しい」貨物船の操縦に挑戦することで「すべての貨物船の船長がどれほど素晴らしい技術を持っているか実感できるでしょう」と述べている。
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