対戦型シューティング・ゲーム『ヴァロラント』の元プロ選手が東京2020パラリンピックで金メダルを獲得している。
オーストラリアの水泳選手であるローワン・クラザーズは男子50m自由形 S10(運動機能別のクラス)に出場して金メダルを獲得している。この時のタイムは現在の世界記録に0.05秒差にせまる23.21秒となっている。
ローワン・クラザーズは運動能力や神経に影響を及ぼす脳性麻痺を患っている。『ガーディアン』紙オーストラリア版の記者のインタヴュー後のツイートによると、『ヴァロラント』の元プロ選手にして現在は水泳選手であるローワン・クラザーズはリハビリのために水泳を始めており、「最初は水泳が嫌いだった」という。
Outstanding interview from Rowan Crothers. Says his parents got him into swimming to help him with his cerebral palsy. He hated it at first. Now he’s an elite athlete, he says. Yep, and a Gold medallist. #Paralympics
— Luke Henriques-Gomes (@lukehgomes) August 25, 2021
ローワン・クラザーズはインタヴューで子供たちに向けて「プールに入ってみるといいよ」、「好きなことを見つけて、とことん極めてみて」というアドバイスを送っている。
彼は水泳以外に「マグネットブレイン」という名で『ヴァロラント』のオセアニア地域のプロ選手として活躍していた。最近では今年のパラリンピックに集中するために、ゲームから完全に距離を置いているという。以前はオセアニア地域の『ヴァロラント』の選手たちが結成したチーム「パンツ・ダウン」に所属し、2020年9月に開催されたeスポーツ大会「レッツ プレイ ライヴ(LetsPlay.Live)」のチャレンジャー部門の出場権を獲得していたが、その大会後は水泳に専念していた。
水泳とゲームで才能を発揮する彼がeスポーツに復帰する予定はあるのか、あるいはパラ水泳の競技大会に専念するのかは、現時点では明らかにされていない。
今回の東京2020パラリンピックで彼はスポーツ界で最も名誉ある賞の1つを手にしたことになる。
その他のニュースとして、ナイアンティック社は『ポケモンGO』で新型コロナウィルスの特別措置としてジムやポケストップにアクセスできる距離を40mから80mに拡大していたが、この距離を恒久的に80mにする方針を明らかにしている。これにより、障害者や社会的弱者がゲームをプレイしやすい環境が継続することとなる。また、オープンワールド・アクション・アドベンチャー・ゲームの『ドケビ』のトレイラー動画が公開され、愛らしさと斬新さを兼ね備えたヴィジュアルが明らかとなっている。
一方、『フォートナイト』には公民権運動の指導者であるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが演説を行った記念日を祝して、歴史的な瞬間を博物館のようなエリアで体験できる新ゲーム・モードの「マーチ・スルー・タイム」が追加されている。
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