リスポーン・エンターテインメントが手掛けるバトルロイヤル・ゲーム『エーペックスレジェンズ』が、ハッカー集団からの攻撃を受けて正常にプレイできない状態になっていたことが明らかとなっている。今回のハッキングは、同社制作のシューティング・ゲーム『タイタンフォール』シリーズが抱えている問題が解決しないことへの抗議と見られている。『タイタンフォール』シリーズは数年にわたってハッキング問題に直面している。
現地時間7月4日に『エーペックスレジェンズ』にログインしたプレイヤーたちは各ゲーム・モードがロックされ、マッチ・メイキングが行えない状態となっていた。
また、試合に参加してプレイを終えることができたプレイヤーたちにもメッセージが表示され、試合終了後に『タイタンフォール』シリーズの問題に抗議を求めるウェブサイト「SaveTitanfall.com(タイタンフォールを救おう)」を訪れてシリーズが抱える問題を拡散するよう促されていた。
Players are being given this "Important Message" after finishing a match. pic.twitter.com/SGKvduO95p
— Apex Legends News (@alphaINTEL) July 4, 2021
この状況はPC版で発生した後、プレイステーション4とXbox Oneでも起こっていたことが報じられている。
We’re testing a fix now and will update when we have more confidence. Additional updates may be required.
In the meantime, we’ve determined that this attack—while disruptive—has not put players’ personal information or accounts at risk. More updates to come as we make progress.
— Respawn (@Respawn) July 4, 2021
リスポーン・エンターテインメントは既にマッチ・メイキングの問題を修正している。アメリカの独立記念日である7月4日にも作業を行い、翌日の7月5日に問題解決のためのアップデートを配信している。また、プレイヤーの個人情報に対する被害はないと発表している。
『タイタンフォール』シリーズの問題解決を求める声は約3年前から上がっており、今回の抗議もその一環と見られている。昨年11月、本作は2019年から過剰なアクセスやデータを大量に送付するサイバー攻撃「分散型サービス拒否攻撃(DDoS攻撃)」の標的となっていたことが報じられている。
『タイタンフォール』シリーズはマルチプレイヤー専用のゲームとなっており、サイバー攻撃を受けると大勢のプレイヤーがプレイできなくなってしまう大規模な混乱を引き起こしていた。
『タイタンフォール』はスチームでの発売当初から低評価がひときわ目立っており、2000円という手頃な値段で販売されているにもかかわらず、現在も評価は芳しくない(現在スチームのサマーセールにより、500円で販売されている)。
リスポーン・エンターテインメントは4月に実施されたチャリティ配信の際にハッカーが『タイタンフォール2』を標的にしたことを受けて、一連のハッキングとDDoS攻撃の被害を公表し、『タイタンフォール』シリーズの問題を修正する方針を明らかにしていた。
公式ツイッター・アカウント「エーペックスレジェンズ・ニュース」によると、ウェブサイト「SaveTitanfall.com」の制作者は『エーペックスレジェンズ』のハッキングと「私たちは全くの無関係です」と述べている。また「ハッカーが私たちのコミュニティの人物を装った可能性を危惧しています」と続けている。
現時点では『エーペックスレジェンズ』のマッチ・メイキングは復旧しているが、『タイタンフォール』シリーズは接続やサーバーに問題が残ったままとなっている。
その他のニュースとして、ライアット・ゲームズが中国のプレイヤーを対象に『ヴァロラント』のバトルロイヤル・モードのテスト配信を開始しているとの噂が広まっている。
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