有名ゲーム配信者のタイラー・ブレヴィンズは新たなインタヴューで過去に性差別主義者と非難された時のことに言及している。
ニンジャの名でゲームを配信しているタイラー・ブレヴィンズは『ニューヨーク・タイムズ』紙で自身のことについて語っている。タイラー・ブレヴィンズはインタヴューの中で自身の関心事やかつてメディアで議論を呼んだ話題に触れている。
タイラー・ブレヴィンズは2018年に「女性ゲーマーとはゲームをしない」と認めたことで批判を受けている。元々この発言はオンライン上で女性と一緒にいるところを見られて噂が広まってしまうのを恐れている、という文脈から引用されている。この発言を受けて多くの人が、彼の態度はプロゲーマーの世界で女性を不平等に扱うもので、男性の結束を強化して女性を排除しようとしているのではいかと危惧されていた。当時、彼を支持する人たちはメディアが言葉を切り取って報道したことを批判していた。
この引用に端を発した性差別に対する非難について『ニューヨーク・タイムズ』のインタヴューでも言及されている。「女性ゲーマーに対して僕に発言させたもので非難が起きたわけだけどさ」と彼は説明している。「僕としては誰も噂し始めたり、YouTubeでクリックを稼ぐ動画を作れないようにするために自分にできるあらゆることをやろうと思ったんだ。『最近、ニンジャがこの人とたくさんゲームをしている。浮気だね。これが動画だよ』とかね。そんなことにならないようにする方法って分かる? そもそもしなきゃいいんだ。それが僕が頭で思っていたことだね」
しかし、今の考えも当初の弁明に全面的に違うものではないようで、次のように述べている。「もちろん、男性と女性は恋愛関係抜きで友人になれる。でも、誘惑はあるわけだからね」
タイラー・ブレヴィンズはゲーマーとの交流体験についても熱心に語っているものの、その大半は残念なものだったことを明かしている。「これまでやったことで後悔していることはないけどさ」と彼は弁明している。「キッズたちに話し方を教えることもできるのかもしれないけど、応じてあげるとみんな『私の名前を言ってくれた』という感じだからね。その名前が『69fartsniffer』なんて下らない名前だと、僕が名前を呼ぶと、からかうように女子高生のように笑うんだ。『言っちゃった』ってね。最悪だよ」
彼は子育てに関する話題にも触れて「自分の子供がどんな人間か」を知りたければ、「ゲームをしている時に何を言っているか、親が聞いていないと思っている時に聴いてみるべきだ」と述べている。
「両親が教えずに人種差別の話をしなかったら、白人の子どもは自分たちの特権をどうやって知るのかということでさ。ゲームをやっていて、初めて人種差別に遭遇して、友人の1人がNワードを言って、それが何か分かっていなかったら、とかね」
彼は子どもや若い視聴者にそうした価値観を教えるのはゲーム配信者の仕事ではないはずだと語っている。相反する見解を持つ人もいて、あるツイッター・ユーザーは「人種差別について子供に教えるのは自分の仕事ではないのに、女性差別主義者を教えるのはまったく問題ないの?」とツイートしている。
Not his job to actively teach your kids about racism but totally ok to passively teach them to be sexist https://t.co/jQEfanYW7G
— Galarian Holly Green (@winnersusedrugs) January 25, 2021
ニンジャ生配信で人種差別的な中傷を口にしたものの「いい間違えた」と主張したことで炎上している。
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