『鉄拳』シリーズのディレクターである原田勝弘が、『バーチャファイターeスポーツ』への想いを語った動画が公開されている。
6月2日、原田勝弘は自身のYoutubeチャンネルで『バーチャファイター』シリーズの新作を11年待っていたという正直な気持ちを打ち明けている。
彼は『バーチャファイター』を『鉄拳』の真のライバルと考えているが、『バーチャファイター』は2007年以降新しいシリーズがリリースされていなかった。
『バーチャファイター』シリーズが長きにわたって沈黙を続ける状況を受けて、原田勝弘は3D格闘ゲームの元祖である『バーチャファイター』と、『鉄拳』シリーズのプロデューサーとしてもう一度勝負がしたいと述べている。
「対決しましょう。それ無しで、このまま開発者人生は終われないな」と彼は語り、次のように続けている。「開発者人生の残りはそんなに多くないですから、だからセガさんお願いしますよ。最後に一発勝負しましょうよ」
原田勝弘はナムコに入社し1997年から『鉄拳3』のディレクターを務めている。最近の格闘ゲームファンにとっては意外かもしれないが、当時の3D対戦格闘ゲームにおいて『鉄拳』は『バーチャファイター』に遅れをとっていた。
原田勝弘は動画の中で、『鉄拳』の指揮を執っていた最初の数年間は、セガの『バーチャファイター』に追いつくために費やされたと説明しており、そこから『バーチャファイター』へのライバル意識が芽生えたと語っている。
当時、上司から「鉄拳がナンバーワンになるには何年かかるか」と聞かれ、「10年以上はかかる」と予想していたという。
さらに原田勝弘は次のように述べている。「『最低でも10年はかかる』と言ったら『じゃあ、それまで作り続けてくれ』と言われました」
原田勝弘は常に『バーチャファイター』を超えることをモチベーションとしてきたため、ライバルが姿を見せないことに「何とも言えない気持ち」を感じていたと語っている。
「私は約27年間格闘ゲームを作り続けていて、ご存知の通り、その間ずっと『バーチャファイター』のことを考えてきました」
一方で様々な疑惑が報道されている中国の「ウィプレイ(WePlay)」主催のeスポーツトーナメントから『鉄拳 7』をはじめとする格闘ゲームが姿を消す事態となっている。
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