アマゾンが提供するライヴ配信プラットフォーム「ツイッチ」は同社のライブ・ストリーミング・プラットフォームを利用するストリーマーたちに対して、音楽出版社から「デジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)」に基づく更なる削除申請の通知が送られてくるだろうと警告している。
海外のゲームブログ『コタク』によると、ツイッチは音楽出版社が自動ツールを使って著作権が保護された音楽を含む動画を検出していると考えており、「すべての削除申し立ては、ビデオ・オン・デマンド・コンテンツに対するものです」と説明するメールをストリーマーたちに送っている。
「私たちはDMCAに関してより透明性を持って対応することをお約束します。最近、音楽出版社からDMCAに違反した動画として、約1000件もの削除申し立てを一括で受け取りました」
「私たちは音楽レーベルと積極的に話し合い、音楽の権利保有者とストリーマーの双方にとって良い解決策を模索しています」と記している。
Twitch sent out a new email during the night stating they've received 1,000 more DMCA takedown claims from record labels, likely before we see another ban wave. the music industry once again trying their hardest to make the internet a miserable experience pic.twitter.com/DySLlx4YMI
— Rod Breslau (@Slasher) May 28, 2021
ツイッチはこのメールでアーカイヴやクリップ動画にかかわらず、著作権で保護されている音楽を含む動画はDMCA侵害の申し立てで削除される前に非公開にするようストリーマーに強く推奨している。
「アーカイブについては『非公開』機能を使い、動画内に使用許諾を得ていない音楽やその他の著作権で保護された内容がないか確認することをお勧めします」
昨年11月、ツイッチは音楽業界からのDMCAの侵害による大量の削除申し立てを受け、著作権で保護された音楽が無断使用されている数千時間分の動画を削除している。現在ストリーマーたちは著作権で保護された音楽を使用するとDMCAの侵害にあたる恐れがあり、ライヴ配信をすることができないため打撃を受けている。
昨年11月のブログでツイッチは、DMCAの侵害による削除申し立てを受けないようにするには「配信中に収録された音楽を再生しないことです」と説明している。
最近では、お風呂やプールから水着で配信を行ったストリーマーが規定に違反しているとして広告収入を没収されていたことが議論されていたが、ツイッチはこれを規定違反ではないと認め、「プール、お風呂、ビーチ」という配信カテゴリーを追加している。また、性別、性的指向、人種、能力などに関連する350種類以上の新たなコミュニティ・タグも利用できるようになったことを発表している。
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