ストリーミング動画配信プラットフォーム『ツイッチ』はドナルド・トランプ元米大統領のアカウントを無期限で停止すると発表している。
ジョー・バイデンが第46代大統領に就任したことを受けて、ツイッチはトランプ元大統領のアカウントを無期限の利用停止にしたと発表している。
ツイッチの広報担当者は『ザ・ヴァージ』で発表した声明で「さらなる暴力が扇動される危険性があるため」トランプ元大統領のアカウントを停止したと伝えている。「大統領の発言は行動を呼びかけるものと解釈されてしまう傾向があります。私たちは地域社会や一般市民に危害が生じる可能性を取り除くため、このような措置を講じています」
「ツイッチにはサービスを利用する際、悪意に満ちた行為、嫌がらせ、暴力の扇動を禁止する明確なルールが規定されており、停止の措置はサービスの利用規定に基づいて決定しています。しかし、先日の事件でも明らかになったように、ツイッチで直接配信したかに関係なく、暴力を扇動する様な発言がありました」とツイッチの広報担当者は続けている。
トランプ元大統領のアカウントの無期限停止は、米連邦議事堂襲撃事件を受けてアカウントが一時停止となってから2週間後に発表されている。トランプ元大統領のアカウントは襲撃事件の前にも停止となったことがある。
『ニューヨーク・タイムズ』によると、前大統領は2020年6月の2回のライヴ配信で「悪意に満ちた行為」があった為、アカウントの一時停止措置を受けている。1回目の配信では2015年の選挙運動の様子が再放送され、そのなかで前大統領はメキシコについて国境を越えて麻薬や強姦魔を送り込んでいるとの問題発言があったとされている。
トランプ元大統領のアカウントが一時停止となった2回目の配信ではオクラホマ州タルサでの集会演説の様子が放送され、前大統領は「非常にタフな男」が女性の家に押し入ったことについて発言していたという。
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