50%以上の女性がハラスメントを避けるために性別を隠してオンライン・ゲームをプレイしていることが新たな調査結果で明らかとなっている。
女性ゲーム・プレイヤーに関する調査で、55%の女性ゲーム・プレイヤーが、オンラインでゲームをプレイする際に、争いやハラスメントを避けるために性別を不特定あるいは男性と設定してプレイしたことがあると答えている。
『ゲーム・インダストリー・ドット・ビズ』によると、この調査は「リーチ3 インサイツ(Reach3 Insights)」がレノボ社と共同で実施したもので、アメリカ、ドイツ、中国の女性ゲーム・プレイヤー900人を対象に実施されている。
今回の調査結果によれば、88%のプレイヤーが対戦型のゲームを、75%がアクション/サバイバル・ゲームをプレイしており、女性プレイヤーに関する一定の傾向が明らかとなっている。
77%の女性プレイヤーが「ゲームスキルの批判(70%)、嫌がらせ(65%)、不適切な発言(50%)」などを含む、女性特有のジェンダー・ハラスメントを経験したことがあると答えている。
また、44%が「オンラインゲームをしているときに恋人や配偶者の有無に関する質問を受けたことがある」と回答している。
この調査の回答者たちは他のプレイヤーの言動に問題があったとしても、主要な作品での女性像の描写については概ね満足していると答えており、80%がAAAゲームでの女性像の描写に肯定的な回答をしている。
女性の描写についてはインディ・ゲームの方が優れているとし、91%が満足していると回答している。
女性プレイヤーの存在感を高める方法については、71%が広告で女性がゲームをプレイしている姿をより多く見せたり、男女比のバランスのとれたキャストを起用することが効果的であると回答している。
この調査報告の全文は「リーチ3 インサイツ」のウェブサイトで確認することができる(一部のコンテンツの閲覧にはサインアップが必要)。
今回の調査結果は、フランスのゲーム開発会社ユービーアイソフトが昨年に幹部らのセクハラ疑惑が公となったことを受けて、セクシャルハラスメントや不正行為に対して新たな施策に取り組むことを公表したあとに明らかとなっている。
この疑惑はゲームの開発現場やゲームをプレイする際のセクハラについて広く議論されている中で明らかとなっていた。
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