中国ネットサービス大手のテンセント(騰訊)傘下のゲーム開発会社であるティミ・スタジオ(天美工作室群)は、2020年の売上高が100億ドル(約1.1兆円)に達したことが明らかになっている。
このニュースは『ロイター』が独占的に報じたもので、「この件に直接関わっている」匿名の情報提供者2名から情報を得たとされている。『ロイター』によると、同スタジオの売上規模は「ゲーム開発会社として世界最大」だという。
100億ドルの内訳としては、主にアクティヴィジョン・ブリザード社と共同開発した『コール オブ デューティ モバイル』と『王者栄耀』の2つの大作によるものとされている。各ゲームの具体的な売上高については現在のところ明らかにされていない。
『ロイター』によると、ティミ・スタジオは「モバイル・ゲームの枠を超えて世界の業界大手と競争する」ことを目標としており、昨年の売上高は同社にとって追い風になるという。
同スタジオは現在「映画『レディ・プレイヤー 1』に登場するような仮想空間をテーマとする新しいAAAタイトル(主力ゲーム)」の開発者を募集しており、ロサンゼルスを拠点に複数のスタジオを建設中と報じられている。
また『ロイター』によると、2020年度のティミ・スタジオの売上は、テンセント社のオンライン・ゲーム全体の売上高の40%を占めたという。テンセント社の昨年のオンライン・ゲーム事業全体の売上高は237億9千万ドル(約2.6兆円)に達している。
関連ニュースとしては、先日テンセント社が手掛けたバトルロイヤル・ゲーム『プレイヤー・アンノウンズ バトルグラウンズ』のモバイル版『PUBG モバイル』の累計売上金額が、2018年の発売以来50億ドル(約5490億円)を突破したことが明らかとなっている。
『PUBG モバイル』は2020年だけで合計27億ドル(約2970億円)の売上を記録したという。同タイトルは配信開始から3周年を迎え、ダウンロード数は全世界で累計10億回を超えている。
また、先週『PUBG Lite』のサーバーが4月29日に閉鎖されることが発表されている。閉鎖の具体的な理由については公表されていない。なお『PUBG Lite』のサーバーの閉鎖による『PUBG モバイル』への影響はないとされている。
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