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ネットフリックスは立ち上げから2年を経て、社内のゲーム・スタジオ「チーム・ブルー」を閉鎖することを発表している。

2021年にネットフリックスは映画、テレビ番組、ドキュメンタリーといったそれまでのライブラリにゲームを追加することを発表している。当初、ネットフリックスはモバイル・ゲームに的を絞っていたが、2022年に内部スタジオの「チーム・ブルー」を設立している。

ネットフリックスはXboxゲームパスを念頭にクラウド・ゲーム・サービスに注力して、「チーム・ブルー」はオリジナルIPに根ざした「新たなAAAマルチプラットフォーム・ゲーム」に取り組んでいた。スタジオは『オーヴァーウォッチ』のエグゼクティヴ・プロデューサーだったチャッコ・ソニーがトップに就任して、『ヘイロー・インフィニット』の開発者であるジョセフ・ステイテンと『ゴッド・オブ・ウォー』のアート・ディレクターであるラファエル・グラセッティが参加していた。

ネットフリックスのゲーム部門の取締役であるマイク・ヴェルドゥは当時次のように語っている。「本当に長い目で見ているという感覚がなければ、ソニーのような人材が、ゲーム業界の次の大きなものを作るために、あなたの組織にやってくることはありません」

しかし、『ゲームファイル』の新たな報道によれば、3人の開発者はネットフリックスを退社したとのことで、ゲームをリリースすることなく、「チーム・ブルー」は閉鎖されている。『PCゲーマー』によれば、2ヶ月前にスタジオは求人を行っていた。

閉鎖の理由は明らかにされていないものの、ネットフリックスは組織変更が行われており、マイク・ヴェルドゥは現在「ゲーム制作と開発における変革的イノヴェーション」に取り組んでおり、エピック・ゲームスのゲーム開発部門の副社長だったアラン・タスカスがネットフリックスの現ゲーム担当取締役となっている。

ネットフリックスのCEOであるグレゴリー・ピーターズは決算説明会で『イカゲーム』、『ヴァージンリバー』、『最後通牒』のゲームがなお制作中で、発表を「楽しみにしている」と述べている。

2022年、ネットフリックスの2億2100万人の加入者のうち、ストリーミングでゲームをプレイしているのは1%にも満たないことが報じられている。しかし、ここ数ヶ月で『グランド・セフト・オート』シリーズの3作が追加されて、現在80本以上のゲームが公開されている。

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