ゲーム業界全体で大量のレイオフが起こっていることを受けて、かつて任天堂のCEOを務めていた岩田聡の発言が海外で話題となっている。
岩田聡は2002年から亡くなる2015年まで社長を務めており、主にNintendo DSとWiiを手掛けている。
しかし、岩田聡は多くの人に失敗作とみなされた激動のWii U時代にもCEOを務めており、この失敗を受けて彼は50%の減俸を余儀なくされ、他の幹部は20%の減俸を余儀なくされている。
2013年のこの決定について岩田聡は次のように語っている。「短期的な業績を上げるために従業員数を減らしてしまえば、従業員の士気は下がってしまいます。解雇されるかもしれないと恐れている従業員が世界の人々を感動させられるソフトウェアのタイトルを開発できるかは心から疑わしく思うのです」
「任天堂ではそれぞれの分野で従業員は価値ある貢献をしてくれています。なので、社員をまとめて解雇することは、長期的には任天堂の事業強化にはつながらないと考えています」と岩田聡は続けている。
For absolutely no reason at all,
I am remembering the time the president of Nintendo, Satoru Iwata cut his own salary by 50% and all of the board members cut their pay by 20% so they wouldn't have to lay off anyone when things were looking bad for the company pic.twitter.com/pnVuEt5wTW
— Alex M-O | Wishlist Rune Fencer Illyia on Steam! (@AMO_Crate) January 26, 2024
この方針にはソーシャル・メディアで賛辞が寄せられている。「ここにきて岩田聡のことがたくさん取り上げられているのは急速に増加している従業員の解雇について気にかける取締役レベルの人物をどれほど求めているかを物語っている」とある人物は述べている。
「ビデオ・ゲーム会社の取締役は公然と恥をかかされるべきだ。機会の度にブーイングを受けたらいい。岩田聡の例を考えると、現場の従業員をドアから追い出すのではなく、役員クラスの賃金をカットしたらいい」と別の人物は述べている。
マイクロソフトはアクティビジョン・ブリザードを約687億ドル(約7兆9000億円)で買収したが、そこから数ヶ月を経て、現地時間1月25日にアクティビジョン・ブリザード、Xbox、ゼニマックス・メディアで合わせて1900人が解雇されることが発表されている。一方、ライアット・ゲームズは『リーグ・オブ・レジェンズ』のスピンオフ作品の開発を中止して、500人以上を解雇することを発表している。
Xboxのトップであるフィル・スペンサーは1000万ドル(約14億8000万円)の報酬を得ており、アクティビジョン・ブリザードのCEOであるボビー・コティックの2022年の平均時給は77306ドル(約1144万円)だと報じられている。
一方、ブシロードは『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2』が2月に世界配信されるが、5月31日にはサービスが終了することも発表されている。
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