かつてブリザード・エンターテイメントで働いていたクリス・メッツェンが引退発表から6年を経て、同社への復帰を明らかにしている。
2016年にクリス・メッツェンは23年間勤務したブリザード・エンターテイメントからの電撃退職を発表していた。
クリス・メッツェンは当時、「私が『引退』という言葉を使う理由は、他社に行ったり、あるいは新しいプロジェクトを始めたりするつもりがまるでないからです。ここまで本当に長い年月、ブリザード・エンターテイメントで勤めてきました。今は休息をとり、ソファに横になって脂肪を蓄える時です」と述べていた。
『ウォークラフト』シリーズのゼネラルマネージャーであるジョン・ハイトがツイッターで述べているように、クリス・メッツェンは同シリーズのクリエイティヴ・アドバイザーとして復帰することになっている。
ジョン・ハイトは次のように述べている。「クリス・メッツェンが『ウォークラフト・リーダーシップ・チーム』にクリエイティヴ・アドバイザーとして加わります」
「クリス・メッツェンはまず『ワールド・オブ・ウォークラフト』に携わり、その後、成長を遂げている同シリーズの別プロジェクトにも取り組む予定です」
「クリスは1994年に『ウォークラフト:ユニバース』がリリースされた際に、チームメンバーの1人でした。あのとき彼の力を借りて創り出すことのできた世界に、彼が再び携わることになり、私たちもとても嬉しく思います」
— John Hight (@JHight_Gamer) December 15, 2022
昨年の夏、クリス・メッツェンはアクティヴィジョン・ブリザード社に対する訴訟を受けて声明を発表していた。
「言い訳はありません。リーダーとして私たちを必要としている同僚たちに気づかず、関与せず、必要な場所を作れず、あまりにも多くの従業員を失望させました」
「言葉だけでは信用されないのはわかっています。思い切った改革の約束も同様です。責任は人間にあります。会社でも、決まり文句でも、『彫像に刻まれた社訓』でもなく、人間が責任を果たさねばなりません」
クリス・メッツェンは、『ワールド・オブ・ウォークラフト』の元クリエイティヴ・ディレクターであり、アクティヴィジョン・ブリザード社に対する訴訟で訴えられたアレックス・アフラシアビと緊密に関わっていたことで知られている。
同訴訟で、アレックス・アフラシアビは「露骨なセクシャル・ハラスメントをしても咎められず」、ゲームイベント「ブリズコン」の開催中に女性従業員に嫌がらせをしたと訴えられている。
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