Photo: Striking Distance Studios

ストライキング・ディスタンス・スタジオが手がけるSFサバイバルホラーゲーム『カリストプロトコル』の最新アップデート「1.08」では、グロテスクで長々しいゲームオーバー時のアニメーションがスキップ可能になったと報じられている。

『カリストプロトコル』はリリースに先立って、ゲーム中のグロテスクな暴力表現が目玉として宣伝されていた。今年6月に同スタジオの最高経営責任者であるグレン・スコフィールドは『ユーロゲーマー』の取材に応じており、「ゴア・エンジン」を導入して、本作に大きな影響を与えた『デッドスペース』を超える残虐な表現が用いられていると語っている。

しかし、今回の「アップデート1.08」ではゲームオーバー時に見られる主人公の死亡アニメーションがスキップ可能になっており、暴力表現が苦手なプレイヤー向けの変更と見られている。もしくは、死亡アニメーションが長すぎるというプレイヤーからの声に応えた変更と推測される。

「アップデート1.08」ではゲームオーバー時のアニメーション以外にも、回復アイテム使用時のアニメーションの動きも早くなっており、よりスピード感のあるゲームプレイを求めるプレイヤーには嬉しい変更となっている。もともと、戦闘中に回復アイテムを使いづらくするために、回復時のアニメーションの動きは意図的に遅く設定されていたが、開発側が少し遅すぎたと判断して「アップデート1.08」で変更したとみられている。

さらに、武器の切り替え速度も速くなっており、「アップデート1.08」ではゲーム全体の動作スピードが上げられているが、ゲームの難易度は依然として高いままとなっている。

「アップデート1.08」のパッチノートでは変更点について次のように概要が説明されている。「戦闘システムの改善、ゲームプレイの動作と安定性の修正、ローカライゼーションの最適化、およびゲーム全体のQoLを改善しました。プレイヤーの皆様からのフィードバックを反映させました。ご意見を寄せていただきありがとうございます。これからもゲームの質の向上に取り組んでいきます」

以前、PC版『カリストプロトコル』のリリース時にはゲームプレイに支障をきたす重大な問題が発生しており、スチームのレヴューでは「やや不評」となっていた。その後、複数のアップデートがリリースされており、その中でも「1.08」が最新のアップデートとなっている。

PC版で生じていた問題は最近リリースされたアップデートで多少解決されたが、それでもなお、動作面以外での問題が報告されている。これが原因で『カリストプロトコル』は『NME』のレヴューで5つ星中3つ星と評されており、その他の評論家からも賛否両論の評価を受けている。

『NME』は本作の戦闘システムについて「とても難易度が高い」と評し、「主人公のジェイコブ・リーが非力な普通の人間であることを考慮すると、さらに理不尽に感じられる」とコメントしている。

その他のニュースとして、ブリザード・エンターテイメントはMMORPG『ワールド・オブ・ウォークラフト』の拡張版「ドラゴンフライト」に「さらなる改善が必要」だとして、6つのコンテンツ・パッチを2023年に配信予定だと発表している。

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