マイクロソフトはベセスダ・ソフトワークスが開発中の新作3タイトルがXboxおよびPCで独占リリースとなることを明らかにしている。
今年1月、マイクロソフトはアクティヴィジョン・ブリザードを推定687億ドル(当時のレートで約8兆円)で買収する計画を発表して以来、少なくとも16の公的機関が買収が市場に与える影響を審査している。
12月初めには、米連邦取引委員会(FTC)がマイクロソフトによるアクティヴィジョン・ブリザードの買収計画を阻止すべく提訴する準備を進めていると明らかにしており、プレスリリースで次のように述べている。「マイクロソフトはゲーム業界でもトップクラスのゲームシリーズを傘下に収めることで、競合他社が(アクティヴィジョン・ブリザードの)人気コンテンツを取り扱うのを一部または全面的に阻み、高性能な家庭用ゲーム機市場やサブスクリプション・サービス市場での競争を妨げる恐れがあります」
その後、マイクロソフトは37ページに及ぶ反論書を発表して、審査は「競争法違反」だと主張しているが、(『ユーロゲーマー』によれば、)マイクロソフト社長のブラッド・スミスは『ザ・ヴァージ』の取材に対して「私たちは買収が実現すると確信していますが、ハイテク業界の市場競争やユーザー、従業員を守るために今後につながる解決を望んでいます。過去のケースから学んだので、私たちは市場やユーザー、従業員、すべてに益する合意を目指しています」とコメントしている。
また、37ページの反論書には、マイクロソフトは近い将来、タイトルは不明ながらベセスダ・ソフトワークス(マイクロソフトが2021年3月に買収)の新作3タイトルをXboxおよびPCで独占リリースする予定だということも記されている。
「マイクロソフトは今後、主に1人または少人数でのプレイを想定した3タイトルをXboxおよびPCで独占リリースする見込みとなっている」
Microsoft has filed a response to the FTC’s lawsuit challenging the Activision acquisition. In the response, Microsoft admits that “Xbox anticipates that three future [Bethesda] titles…will be exclusive to Xbox and PCs” 👀 these will be primarily single player games pic.twitter.com/HWzLBbtdfT
— Tom Warren (@tomwarren) December 23, 2022
ファンたちは3タイトルのうちの2本は『スターフィールド』と『ジ・エルダー・スクロールズVI』ではないかと推測しており、ベセスダ・ソフトワークスはさらに『フォールアウト5』や『レッドフォール』、『インディ・ジョーンズ』の新作ゲームも開発中であることが明らかになっている。
今年5月、ベセスダ・ソフトワークスは『スターフィールド』と『レッドフォール』のリリースを延期して、プレイヤーに「最も洗練された最高の作品」を提供すると発表している。当初、『スターフィールド』は2022年11月、『レッドフォール』は2022年夏にリリース予定となっていた。延期の発表時点では両タイトルとも2023年前半のリリースを予定しており、Xbox部門責任者のフィル・スペンサーはこの延期は「正しい選択」だったと述べている。
『ジ・エルダー・スクロールズVI』については『スターフィールド』や『レッドフォール』より後にリリースが予定されている。
その他のニュースとして、マイクロソフトによるアクティヴィジョン・ブリザード買収をめぐって、米国のゲーマーたちが買収計画の差し止めを求めて提訴したと報じられている。
10人のゲーマーはこの買収がビデオゲーム市場の競争を阻害すると主張しているという。
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