ハッカーが『レインボーシックス シージ』の「バン・ログ」機能を使って、アダルト画像や暴力的な画像を他のプレイヤーのゲーム画面に表示する事態が起きている。
『レインボーシックス シージ』はアカウントを停止されたプレイヤーのアカウント名と停止された理由をポップアップで表示する「バン・ログ」機能を搭載している。今回、ハッカーはこの機能に不正アクセスして、他のプレイヤーのゲーム画面に様々な画像を表示している。
初めは、鶏のイラストやネタ画像を表示してプレイヤーの気を散らせるだけだったが、今では不適切な画像を表示するに至っている。
LOL these have to be the FUNNIEST hackers in Rainbow Six Siege 2022… pic.twitter.com/s6gAcNQTn5
— Athieno (@AthienoR6) December 20, 2022
cheaters puttin dick on my screen LMAOO pic.twitter.com/Hfcj306mpx
— Indy (@Indy2DaRim) December 20, 2022
ツイッチやYouTubeなどの動画プラットフォームでは、動画配信中にアダルト画像や暴力的な画像が流れると、画像が自動認識され、即座にアカウントが停止されるため、動画配信者にとっては特に悪いニュースとなっている。
現在、ユービーアイソフトはこの件についてコメントをしておらず、ハッカーへの対抗措置についても発表していないが、プレイヤーはゲーム内の設定画面からバン・ログ機能を停止できる。
バン・ログ機能を停止するには、設定画面からHUDオプションを開き、「BAN」の項目を「オフ」にする必要がある。
先月、ライアットゲームズとユービーアイソフトは、マルチプレイヤー・ゲームでの迷惑行為を防止するために「人工知能ベースのツール」を共同で研究する「ゼロ・ハーム・イン・コムズ」プロジェクトの発足を発表している。
両社の発表資料によると、この研究は「(両社が開発してきた)AIツールの性能」をさらに強化することに焦点を当てており、「業界全体で共有できるデータベースを使ってゲーム内のデータを収集・分類するエコシステムを構築し、(機械学習を通じて)AIのモデレーション機能を訓練して迷惑行為を未然に検出・軽減する」という。
ユービーアイソフト・モントリオールの研究開発部門「ユービーアイソフト・ラ・フォルジュ」でエグゼクティヴ・ディレクターを務めるイヴ・ジャキエは次のように説明している。「私たちはゲーム内の迷惑行為を深刻な課題として受け止めていますが、対策が非常に困難な問題でもあります。ユービーアイソフトでは、(プレイヤーの皆様に)安全で楽しいゲーム体験を提供するために、具体的な施策に取り組んできましたが、ゲーム業界をあげて団結することでより効果的に問題解決に取り組めると考えています」
関連ニュースとして、カナダのアダルト動画サイト「ポルノハブ」では毎年恒例の「一年の振り返り(Year In Review)」として、今年人気だった動画の統計を公開しており、今年も『フォートナイト』がビデオゲーム関連動画で最も人気のあった検索ワードとなってる。他にも、2022年1月、ハッカーがイタリア政府のオンライン会議中に、『ファイナルファンタジーVII』の登場キャラ「ティファ・ロックハート」が性行為をする動画を流している。
その他のニュースとして、『エスケープ・フロム・タルコフ』の開発元であるバトルステイト・ゲームズは、次のワイプに向けた準備として、新たな武器を予告するティーザー動画を公開して、プレイヤーのステータスを向上させるアイテム「興奮剤」の副作用を全て無効化している。
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