Photo: miHoYo

『原神』のパブリッシャーであるコグノスフィアが著名なリーク情報提供者「ウバッチャ(Ubatcha)」の個人情報の開示をディスコードに請求しており、これを受けて、他の情報提供者たちも活動を停止している。

ウバッチャは、ツイッターのフォロワー数が46万人を超える、コミュニティ内でも特に有名な『原神』のリーク情報源の1人となっている。『ユーロゲーマー』によると、ウバッチャは27万人以上のメンバーがいるディスコード・サーバー「ワンシェン・フューネラル・パーラー」に『原神』のリーク情報を投稿している。

今回、『原神』のパブリッシャーであるコグノスフィアは法律事務所を通して、ウバッチャの本名、住所、電話番号、メールアドレスの開示を求めるデジタルミレニアム著作権法召喚状(DMCA)をディスコードに請求している。

これを受けて、他の著名なリーク情報提供者はアカウントを非公開にしたり、投稿の一部を削除する動きを見せているという。『ユーロゲーマー』によると、リーク情報提供者である「hxg_diluc」と「セーブユアプリモス(SaveYourPrimos)」は自身のツイッター・アカウントを非公開にしており、現在は投稿は非公開となっている。

「セーブユアプリモス」はアカウントを非公開にする前に「私たちはどこにも行きません。ただ今後どうすべきか考えるために、しばらくの間活動を自粛します」と投稿しており、さらにその後「私たちは法的なトラブルや脅威に遭ってるわけではなく、最近の出来事を考慮した予防措置です」と投稿している。

他にも、コグノスフィアがウバッチャに対して召喚状を提出したことに伴って「ワンシェン・フューネラル・パーラー」にアクセスするための招待リンクが使えなくなったり、「原神ブランク(GenshinBlank)」という別の『原神』専用のディスコード・サーバーがリーク専門チャンネルを閉鎖したり、その他の『原神』関連チャンネルの名前を変更するに至っている。

以前、『原神』では最大規模と思われるデータ流出事件が発生して、アップデート3.3から3.8までの新キャラクター、クエスト、イベントといったゲームデータのほか、ホヨヴァースのゲーム・テスターの個人情報とユーザーデータも多数流出している。この事件が発生した当時、ウバッチャは流出データをネット上で拡散していたが、後に「念のため」拡散した投稿を削除しており、「このデータの流出の仕方が気に入らない」と述べている。

現在、コグノスフィアは召喚状を出す以外にどのような法的措置を取るかは不明だが、『原神』のリーク情報コミュニティは法的措置の対象にならないように活動を休止しているとみられている。

その他のニュースとして、アクティヴィジョン・ブリザードのオールバニー支社の品質保証スタッフが、上層部からの反対に合いながらも、組合の結成に成功している。

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