『ヘイロー・インフィニット』のマルチプレイヤー・モードを手掛けたクリエイティヴ・ディレクターのトム・フレンチが11年間在籍した343インダストリーズを退社したことが明らかとなっている。
トム・フレンチは自身のツイッター・アカウントで、まだ明かしていない「新たな冒険」に旅立つと発表している。
彼は「いちプレイヤーとして大好きな、そして開発者としても高く評価できるゲームに携わることができて大変光栄です。343インダストリーズで過ごした最高の時間を誇りに思います」と述べている。
トム・フレンチは『ヘイロー・インフィニット』の開発者ダイアリーやマルチプレイヤー・モードの機能説明で長年にわたってファンにはおなじみの存在だった。
今年、343インダストリーズを退社した名のある開発者はトム・フレンチだけではない。9月には創業者であるボニー・ロスが「家族の健康上の問題」を理由に退社しており、その後まもなく『ヘイロー・インフィニット』のスリップスペース・エンジンの開発者であるデイヴィッド・バーガーも退社している。
After over 11 1/2 years on Halo, I step out of my Spartan armor for the last time today to head off to new adventures. It's been a massive honor to have been part of a game I loved so much as a player and admired so much as a developer. I couldn't be more proud of my time at 343. pic.twitter.com/2CBD7kOPIj
— Tom French (@pardontomfrench) December 2, 2022
さらにさかのぼって、3月にリード・マルチプレイヤー・デザイナーを務めたアダム・ウィッテスが退社し、1月にはリード・ライターを務めたアーロン・リンデがライアットゲームズに移籍している。
『ヘイロー・インフィニット』については、リリース時には『NME』がレヴュー記事で5つ星を付けて「今年最高のAAAシューティングゲーム」と評するなど、高い評価を得ていた。
だが、リリース当初の好評価から一転して、特にマルチプレイヤー・モードのサポートについては満足度の低い報酬システムやシーズン2で発生した不具合などにファンから批判の声が寄せられていた。
Xboxゲーム・スタジオの責任者であるマット・ブーティは『ヘイロー・インフィニット』のリリースを「ゴール直前でつまずいてしまうという、ランナーによくあるミス」に例えて、困難な道のりだったと認めている。
その後、先月配信された「ウィンター・アップデート」で「フォージモード」機能のオープンベータ版、「ミッションリプレイ」機能、キャンペーン協力プレイといった待望の機能が追加されたことを受けて、343インダストリーズは待ってくれていたファンに向けて感謝のコメントを発表している。
同社はこのアップデートを本作の「大きな前進」ととらえた上で、あくまで「第1歩」に過ぎないとしている。さらに、2023年には「より短いスパンで定期的にコンテンツを提供し、大きなプロジェクトを発表」してこの難局を乗り越えていきたいとファンたちに約束している。
その他のニュースとして、『サイバーパンク2077』では2023年に拡張パック「仮初めの自由」のリリース後に、ゲーム本編とダウンロード・コンテンツを収録した「ゲーム・オブ・ザ・イヤー・エディション」が発売かと報じられている。
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