Photo: Billy Zammit for NME

オーストラリアのDJ兼プロデューサーのニナジラーチは『NME』のインタヴューの中で、自身の音楽がゲームのサウンドトラックから「強く影響されている」と語っており、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズのサウンドトラックと自身の音楽がよく似ていると述べている。

ニナジラーチは今年11月に『NMEオーストラリア』誌の表紙を飾っており、ミュージシャンとしての経歴や受けた影響、そして自身の音楽について語っている。

インタヴューでは将来的に音楽の他にもオリジナルのゲームを作りたいという願望を明かしており、ゲームのサウンドトラックが自身の音楽に与えた影響について述べている。

「ゲームのサウンドトラックには音楽的にすごく影響を受けてます。『ポケモン不思議のダンジョン』、特に第四世代(2007年から2009年のDSとWii向けタイトル)のサウンドトラックを聴くと、“ニナジラーチの音楽っぽいな”と思うはずです。ゲームというのは、受動的にではなく、全神経を集中させて能動的にプレイするものだからだと思います。ゲームをしている間はゲームだけに集中します。だから、何時間もプレイしていると、サウンドラックが頭に残って、いつまでも忘れられなくなるんです」

その他にも、オーストラリアの自然が作り出す音の世界や、子供の頃にインターネットでエレクトロニック・ミュージックに出会ったことなど、彼女のインスピレーションの源について触れている。

「自分が面白いと思う音楽は大体、音の組み合わせが斬新なものが多いです。同じように、自然(の音)も予測できません。シンセサイザーで音を作る話はちょっとマニアック過ぎるかもしれませんが、(自然の音は)人工的には作れないんです。自然界にあるランダムな要素を考慮しないといけないんです」

「詰まるところ、自然や宇宙には畏敬の念を感じます。ヒッピーの魔法のような話ですが、(音楽というのは)科学とか数学とか幾何学(という分野にも通じるもので)、自分の理解を超えてあまりにも完璧なので、まるで魔法のように感じます」

今週初め、『NME』はオーストラリアで開催された音楽祭「スプリット・ミルク・カンベラ2022」のレヴューを行い、5つ星中5つ星をつけている。特に、サイドステージでのニナジラーチの演奏を「活き活きとしている」と称賛している。

その他のニュースとして、任天堂は「何の警告もなく」『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の非公式世界大会「スマッシュ・ワールド・ツアー」の中止を要請したと報じられており、主催者は「数十万ドル」の損失になると語っている。

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