オランダのアムステルダムに実在するコンセルヴァトリウム・ホテルの支配人が、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』のマップとして同ホテルが無断で使用されたとして遺憾の意を示している。
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』では、アムステルダムに実在する名所が名前を変えて登場するが、「ブレーンベルフ・ホテル」のモデルとなったコンセルヴァトリウム・ホテルの支配人は不満をあらわにしている。
PCゲーム・サイト『ロック・ペーパー・ショットガン』によると、ホテル支配人のロイ・トマッセンはオランダの『デ・フォルクスクラント』紙のインタヴューで、「『コール オブ デューティ』の新作でコンセルヴァトリウム・ホテルが無断で使用されています」と述べている。
さらに、「そもそも、私たちは暴力を奨励するようなゲームは支持しません」と述べて、次のように続けている。「(『コール オブ デューティ』は)私たちの価値観と相反するゲームで、無断で使用されたことは遺憾です」
『モダン・ウォーフェア2』に登場するマップ「ブレーンベルフ・ホテル」は、シングルプレイヤーのキャンペーン・モードとマルチプレイヤー・モードの両方に登場し、建物の正面の壁に大きな穴が開けられ黒煙が立ち上っている。『デ・フォルクスクラント』紙は、「(開発会社は)コンセルヴァトリウム・ホテルを銃撃戦の舞台として使用する許可を得ていない」と報じている。さらに同紙は、コンセルヴァトリウム・ホテル側が「然るべき対応を検討中」であることを示唆している。
欧米の法律では建築物も著作権の保護対象となっており、コンセルヴァトリウム・ホテルのオーナーや支配人はホテルが「無断で」使われたとして、アクティヴィジョン・ブリザード社とインフィニティ・ウォード社を提訴する可能性もある。
『コール オブ デューティ』関連のニュースとして、現在『モダン・ウォーフェア2』ではアタッチメントを5つ装備するとゲームがクラッシュするというバグが報告されており、インフィニティ・ウォード社はバグを調査するために新機能「アタッチメント・チューニング」を一時的に停止している。インフィニティ・ウォード社は次のようにツイートしている。「アタッチメントを5つ装備するとゲームがクラッシュする問題を調査するため、追って通知があるまでアタッチメント・チューニング機能を無効にしています。このため、チューニング(調整)したアタッチメントを装備している場合、武器を使う前に一旦アタッチメントを外して再度装備する必要があります」
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