Photo: ZA/UM

『ディスコ・エリジウム』のリード・デザイナーであり原作小説の著者でもあるロバート・クルヴィッツが本作の開発・販売を手掛けたZA/UMスタジオを提訴したと報じられている。

ゲーム・ニュースサイト『テック・ニュース・スペース』によると、ロバート・クルヴィッツはエストニアの裁判所でZA/UMスタジオに対する法的手続きをとっており、現地時間11月28日に審理が行われる予定となっている。

裁判所が公開している文書には、ロバート・クルヴィッツはZA/UMスタジオに関する「情報の入手と文書の閲覧」を求めていると記載されている。彼は2021年末に「不本意な形で」同スタジオを退社するまで中核メンバーとして在籍していた。

現時点ではロバート・クルヴィッツによる具体的な訴訟内容は不明だが、彼は複雑な状況の中でZA/UMスタジオを退社したとみられている。今月初め、ZA/UMスタジオの創業者であるマーティン・ルイガは、ロバート・クルヴィッツや『ディスコ・エリジウム』のライターであるヘレン・ヒンドペアとアート・ディレクターのアレクサンダー・ロストフとともに「不本意な形で」同社を去ったと伝えている。

マーティン・ルイガは現地時間10月1日に次のように発表している。「私、マーティン・ルイガはZA/UM文化協会の創設メンバーで幹事を務め、また開発チームの主要メンバーの多くを集めましたが、今回、ZA/UM文化協会の解散をお知らせします。(これはZA/UMスタジオとは別組織です)」

「(ロバート・クルヴィッツ、ヘレン・ヒンドペア、アレクサンダー・ロストフは昨年末に不本意な形でZA/UMスタジオを辞めることになりました)文化協会の解散理由は創業当時の理念を失ってしまったからです」

マーティン・ルイガの発表を受けて、ZA/UMスタジオの広報担当者は「総力をあげて『ディスコ・エリジウム』の開発を続けている」と発表しており、「現時点でお伝えできるのは、ZA/UMスタジオの開発チームは次のプロジェクトの開発に注力しているということだけです」と述べている。

また今年6月にZA/UMスタジオは求人を募集しており、SFゲームを開発中であると示唆されているが、新作に関する情報はまだ何も発表されていない。

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