Photo: PlatinumGames, Sega

初代ベヨネッタを演じた声優のヘレナ・テイラーは『ベヨネッタ3』の配役や報酬をめぐって、新たな声明を発表している。発表前にはネット上で彼女を「金目当てに嘘をついている」と非難するような声もあがっていた。

事の発端となったのは、ヘレナ・テイラーが『ベヨネッタ3』のベヨネッタ役の報酬として、開発元のプラチナゲームズから約4,000ドル(約60万円)という「不当に低い」金額を提示されたとツイートしたことで、さらに彼女は『ベヨネッタ3』の不買運動を呼びかけていた。

一方で、『ブルームバーグ』の報道によれば、ヘレナ・テイラーのレコーディング・セッションは少なくとも5回実施され、各セッションにつき3,000〜4,000ドル(約45〜60万円)の報酬が提示されていたという。報酬の総額は少なく見積もっても1万5,000ドル(約225万円)の計算になる。『ブルームバーグ』はこの情報は匿名の情報筋によるものだとしており、報酬を裏付ける書類も入手していると報じている。

その後、ヘレナ・テイラーは『VGC』の取材で、この情報筋の話は「まったくの嘘」とコメントしている。しかし、ネット上では彼女を「金目当てに嘘をついている」と非難する声などもあがっており、これを受けてヘレナ・テイラーは10月24日に自身のツイッターで新たな声明を発表している。

「一部の人々が私を金目当ての嘘つきと呼んでいるようです。私は自分自身と、業界内での自分の評価を守る必要があると感じています」とヘレナ・テイラーはツイートしている。

「ツイッターに投稿した3つ目の動画で、最初に提示した報酬が低すぎると説明しました。報酬の総額は1万ドルでした。このシリーズは(関連グッズの売上を除いて)4億5,000万ドルの収益を上げていることを思い出してください」と彼女は続けている。

さらに、『ベヨネッタ』シリーズの生みの親である神谷英樹に日本語で自分の価値を尋ねた時のことに言及している。「クリエイターの彼なら、きっとわかってくれると思ったんです」とヘレナ・テイラーは述べている。「彼から返信があり、ゲームへの私の貢献を大いに評価している、多くのファンが私に声優としての出演を望んでいると書かれていました。さらに、5,0000ドルの追加報酬が提示されました!」 なお、上記のツイート引用部分の5,0000は5,000の誤字と見られる。

ヘレナ・テイラーは次のように続けている。「そして、出演をお断りしました。それから11か月間、何の音沙汰もありませんでした。その後、“(ベヨネッタ役ではない)いくつかのセリフ”の仕事を総額4,000ドルでオファーしてきました。セッションが5回あり、1回につき4,000ドルというのは全くのでっち上げです」

ヘレナ・テイラーは「広範囲に及ぶ交渉」はなかったとして、「私が25万ドルを要求したという馬鹿げた作り話」などが広まっているのは把握しているという。また、自分は「チームプレイヤー」であり、「自分がゲームにもたらす価値に見合った、公正で、生活できるだけの報酬を求めていただけ」だと主張している。

ヘレナ・テイラーは次のようにツイートを締め括っている。「1作目の報酬は総額3,000ポンドという驚くほど低い金額でした。2作目ではほんの少し上がっただけでした。ベヨネッタの声を(それでも)やりたかったのです。2011年にツイッターを始めて以降、このゲームを大々的に宣言してきました」

その他のニュースとして、ソニーが手掛ける映画版『メタルギアソリッド』でソリッド・スネーク役に抜擢された俳優のオスカー・アイザックは映画の完成について「まだ希望を捨てていない」とコメントしている。

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