Photo: PlatinumGames

『ベヨネッタ3』のオーデイションに際して、開発元は声優ヘレナ・テイラーに本人が主張しているより高い金額の報酬を提示していたと報じられている。

初代「ベヨネッタ」の声優を務めたヘレナ・テイラーは、現地時間10月15日にツイッターで動画を公開しており、『ベヨネッタ3』で再びベヨネッタ役を演じるためにオーディションを受けたところ、オーディション終了後に約4000ドル(約60万円)の「不当な」ギャラを提示されたと主張していた。

この動画で彼女は、シリーズの生みの親である神谷英樹に「『ベヨネッタ』への貢献は大いに評価する」というコメントを受けたものの、再び主人公のベヨネッタを演じるのに「不当」に低い報酬を提示されたと主張している。さらに、『ベヨネッタ3』の不買運動を呼びかけ、購入する代わりにチャリティに寄付しようとファンに呼びかけている。

今回『PCゲーマー』によると、『ブルームバーグ』の報道では、2人の匿名の情報筋がこの件に関する文書を入手しており、ヘレナ・テイラーの主張は事実とは違うと反論しているという。

『ブルームバーグ』は「プラチナゲームズはヘレナ・テイラーに4時間のレコーディング・セッションを少なくとも5回行ない、各セッションにつき3,000ドルから4,000ドルの報酬を提示していた」と報じており、報酬の総額は少なく見積もっても15,000ドル(およそ225万円)の計算になる。

この情報筋によると、ヘレナ・テイラーはこの条件を拒否して「数十万ドルの報酬と再出演料を要求した」という。プラチナゲームズは承諾せず、SFRPG『マスエフェクト』でシェパード少佐の声を演じたジェニファー・ヘイルを起用したが、彼女は秘密保持契約のため本件についてはコメントできないと説明していた。その後、ジェニファー・ヘイルは『ブルームバーグ』の報道を肯定するツイートをしている。

一方、ヘレナ・テイラーはこの情報筋の話はプラチナゲームズが体面を保つために流した「真っ赤な嘘」だと反論している。さらに彼女は『VGC』のインタヴューでもこの話を「事実無根だ」と述べている。

さらに他の情報筋3人が『ブルームバーグ』に明かしたところによると、プラチナゲームズは『ベヨネッタ3』で労働組合に参加している俳優を起用しており、少なくとも組合が求める最低賃金は支払っていることになる。プラチナゲームズはまだこの件に関してコメントしていない。

その他のニュースとして、『ザ・シムズ4』が無料配信されており、今後はすべてのゲーム機で無料でプレイできる。

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