Photo: Onoma

今年5月にエンブレイサー・グループに買収されたスクウェア・エニックス・モントリオールが新しいブランド・イメージの構築に向けて「オノマ」に改名したことが明らかになっている。

新設された「オノマ」の公式サイトでは、スタジオ名変更に至るまでの遍歴や、新たな名前に込められた想いが説明されており、スタジオの強みは「トレンドや市場の変化を取り入れて進化していくこと」にあり、ブランド・イメージも新たに再出発することを楽しみにしていると記されている。

さらに公式サイトでは、新しいスタジオ名の「オノマ」が「商品、プログラム、イニシアチヴといった異なる方向性を持った事業を(一つのブランドとして)まとめる」と説明されている。オノマは今後、将来的な成長を見据えて様々な種類のプレイヤーのニーズに柔軟に対応していくという。

「オノマ」はギリシャ語で「名前」という意味で、物事に名前を付ける行為には「無限の可能性」があるという想いが込められているという。さらに「名前」というものにはアイデンティティを形成したり物語を作り出す力があると述べられている。「オノマ」という名前は、スクウェア・エニックス・モントリオール時代から在籍しているメンバーが考案したもので、「顧客を第一に考える」という信条を反映しており、公式サイトにはスクウェア・エニックス・モントリオール時代のメンバーのことを信頼しており、ブランド・イメージを一番よく理解していると解説している。スクウェア・エニックス・モントリオールは2022年5月に、リサーチ、コミュニティ、従業員満足度の専門家、ブランド・イメージ再構築の法的側面などに焦点を当てたリブランディング専門の部署を創設している。

オノマのロゴには「流線的で、遊び心があり、時代を越える」というコンセプトのもと、「アート様式の一つであるバウハウス・スタイル」が用いられており、スッキリしたライン、原色、シンプルな形が特徴的なデザインとなっている。

今年、エンブレイサー・グループはスクウェア・エニックス・モントリオールの他にクリスタル・ダイナミックスを買収しており、これによりクリスタル・ダイナミックスが手掛けた『トゥームレイダー』シリーズや『レガシー・オブ・ケイン』シリーズなどの権利所有者になっている。

その他のニュースとして、マイクロソフトのアクティヴィジョン・ブリザード社買収を受けて、Xboxゲーム・パスの年間の収益額が明らかになっている。ある資料によると、Xboxゲーム・パスは2021年1月31日からの2021年12月31日の会計期間で、合計約29億ドル(約4200億円)の収益を上げている。しかし、この額にはPCゲーム・パスの売り上げは含まれていない。

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