オンライン・ゲーミング・プラットフォーム『ロブロックス』では未成年の少女に対する性的・金銭的搾取を容易にしているとして、運営元のロブロックス社がサンフランシスコで提訴されていると『ロイター通信』が報じている。
現在13歳となる被害者の少女は『ロブロックス』をプレイし始めた「9歳か10歳の頃」にゲーム内で複数の成人男性と出会い、ディスコード、スナップチャット、インスタグラムに登録して、交流するよう勧められたという。
この訴訟はサンフランシスコ郡上級裁判所に提訴されており、ロブロックス社だけでなく、ディスコード社、スナップチャットを運営するスナップ社、インスタグラムの運営元であるメタ社も提訴されている。スナップ社とメタ社は現在、数十件もの同様の訴訟を抱えている。
原告側の訴えによると、ディスコードは13歳未満は使用できないという年齢制限があるにもかかわらず、ディスコード社は少女の年齢確認を怠ったとしている。同社の広報担当者は『ロイター通信』に対して、「子どもを危険にさらしたり、性的な対象として見るプレイヤーを一切許容しないゼロ・トレランスの方針をとっています」とコメントしているが、今回の訴訟に関しては明確に言及していない。
原告側は男性グループが少女に飲酒や処方薬の乱用を勧めたほか、少女自身の性的な写真を送るよう促したと主張している。また、このうちの1人は金銭も要求したとみられている。
少女は男性グループから被害を受けた結果、自殺未遂や、入院を余儀なくされるほど深刻なメンタルヘルスの問題を抱えることになったという。
さらに、関係各社は各プラットフォームを利用する未成年者の安全を守れなかったうえ、スナップチャットとインスタグラムは子どもたちの依存症を促進したと原告側は主張している。原告側は各社に対して損害賠償を求めている。
『ロブロックス』はこれまでにも、若年層のユーザーにとって危険なプラットフォームだと非難されてきた。昨年、ビデオゲームの開発環境に関する調査を行う英YouTubeチャンネル「ピープル・メイク・ゲームズ」は、『ロブロックス』のビジネスモデルが意欲にあふれる若い開発者たちを利用しているとして、その危険性について調査している。
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