『グランド・セフト・オート』や『ボーダーランズ』の販売元であるテイクツー・インタラクティヴはピープル・キャン・フライ社と新作タイトルを共同で開発・販売する契約を締結していたが、提携を2年で終了したことが明らかとなっている。
2021年に協力型RPGシューティング・ゲーム『アウトライダーズ』を手掛けたピープル・キャン・フライ社は業績報告書を公開し、その中でコードネーム「プロジェクト・ダガー」として開発している新作アクション・アドベンチャー・ゲームについてテイクツー・インタラクティヴとのパブリッシャー契約を終了したと明かしている。
ピープル・キャン・フライ社によると、テイクツー・インタラクティヴは「契約に基づいて開発された製品の知的財産権に関して、買収の権利は行使しないとの意向」を示しており、「プロジェクト・ダガー」の知的財産権はピープル・キャン・フライ社が保持することになる。
また、同社は「自分たちでプロジェクトを開発していくことを決意しました」と述べているが、最高経営責任者のセバスティアン・ヴォイチェホフスキはテイクツー・インタラクティヴと再び提携する可能性も示唆している。
セバスティアン・ヴォイチェホフスキは次のように述べている。「『プロジェクト・ダガー』の可能性を強く信じており、現在はセルフ・パブリッシングのタイトルとして開発を続けています。本作はまだプリプロダクション(制作前の作業)の段階です。開発チームは現在、戦闘システムとゲームループ(ゲーム内容を画面に表示するための処理)の仕上げに注力しながら、ゲームエンジンをアンリアル・エンジン4からアンリアル・エンジン5へ移行しています」
「セルフ・パブリッシングという決断により、開発費が膨らむことは承知しています。ですが、これは当社の事業戦略でもあります。もちろん、魅力的なビジネスチャンスが生まれれば、新たなパブリッシャーと提携もあり得ます」
ピープル・キャン・フライ社は所有する9つのスタジオで7本のタイトルを開発しており、「プロジェクト・ダガー」はそのうちの1つとなっている。現在開発のタイトルには、スクウェア・エニックスとの共同プロジェクトである「ジェミニ」、コンセプト・プロジェクトのコードネーム「レッド」、そしてピープル・キャン・フライ社がセルフ・パブリッシングを予定している2つのVRプロジェクト「バイフロスト」と「ヴィクトリア」などがある。
ピープル・キャン・フライ社は『アウトライダーズ』の開発で最もよく知られているが、本作は賛否両論を巻き起こした。一方、販売元のスクウェア・エニックスはXboxゲーム・パスの影響で滑り出しが好調だったと述べている。
その他のニュースとして、米ケーブル・テレビ放送局のHBOはペドロ・パスカルとベラ・ラムジーが主演を務めるドラマシリーズ版『ラスト オブ アス』のトレイラー動画を初公開している。
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