Photo: Ubisoft

テンセントはギユモ・ブラザーズに3億ユーロ(約430億円)を追加投資して、多数のユービーアイソフトの株式を間接的に買い入れたことが明らかとなっている。

今回の出資によりテンセントはユービーアイソフトの共同創業者が経営するギユモ・ブラザーズの株式の49.9%を保有することになる。ギユモ・ブラザーズは現時点でユービーアイソフトの筆頭株主となっている。

テンセントは『ファークライ』や『アサシン クリード』シリーズで有名なユービーアイソフトに加えて、既に複数の大手ゲーム会社に巨額の投資を行っている。これまでに投資を受けた企業には、『フォートナイト』の開発元のエピック・ゲームズや『コール オブ デューティ』シリーズを手掛けるアクティヴィジョン、ライアットゲームズが含まれている。

また、今後はユービーアイソフトの作品の中でもスマートフォン向けがより多くリリースされていくと見られ、テンセントの社長であるマーティン・ラウは声明文で、「創業者であるギユモ氏の一族との関係を強化して、ユービーアイソフトの最も有名なAAAタイトル・シリーズをモバイルで提供していきます」とコメントしている。

「また、今回の合意は当社の理念と合致しています。投資によりクリエイティヴな創業者たちが彼らの会社を“新たな高み”に導いてくれると確信しています」と続けている。

ユービーアイソフトのCEO兼共同創業者であるイヴ・ギユモは今回の出資について「会社の安定につながり、長期的な成長に不可欠」とコメントしている。

ユービーアイソフトは財政難に直面していると言われる一方で、複数の話題作が開発中と報じられている。9月6日に同社は、本格ギター・ゲーム『ロックスミス+』の最新情報を公開している。また、9月11日午前4時にはオンライン・イベント「ユービーアイソフト・フォワード」がライヴ配信されて、最新作『アサシン クリード ミラージュ』を含む『アサシン クリード』シリーズの今後に関する新情報が公開される予定となっている。

また、海賊アドベンチャー・ゲーム『スカル アンド ボーンズ』は2017年に制作が発表されて以降、発売が延期されていたが、今年11月に発売が決定している。

今月、ユービーアイソフトは9月1日に複数の旧作ゲームのオンラインサービスを停止する予定だったが、この計画を延期している。『アサシン クリード』、『ファークライ』、『スプリンターセル』シリーズを含む旧作は、10月にサービス終了となる。

その他のニュースとして、『サイバーパンク2077』のDLC第1弾で俳優のキアヌ・リーヴスのキャラクターが物語の舞台「ナイトシティ」に再び登場することが明らかとなっている。

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