ネットフリックスの加入者のうち、テレビ番組や映画の配信とともに提供されているゲームサービスの利用者は会員の1パーセント未満であることが調査で明らかとなっている。
ネットフリックスは昨年から動画配信とともに数々のゲームも提供しており、会員は追加料金なしでゲームをダウンロードできる。また、同社はゲーム数を2022年末までに50タイトルに増やす予定だと報じられている。
米『CNBC』によれば、アップトピア社(データの調査・分析を行う企業)のデータによると、ゲームの累計ダウンロード回数は2330万回、1日あたりの平均利用者は約170万人となっており、ゲームサービスの利用者は2億2100万人いるネットフリックス会員の1パーセント未満だという。
動画配信サービス間の競争が激化する中、ネットフリックスのモバイルゲームの提供はまぎれもなく、他社のサービスとの差別化を図る目的がある。とはいえ、ネットフリックスの会員数は第2四半期で約100万人減っているが、同社が予想していた200万人減よりも少なかった。
ネットフリックスは『スピリットフェアラー』のようなタイトルやデボルバー・デジタルが手掛ける数多くのタイトルをゲームサービスに追加しているが、同社のオリジナル作品を基にしたゲームも配信しており、今後は大ヒットオリジナルドラマ『暗黒と神秘の骨』を原作としたナラティヴ系RPGや、『クイーンズ・ギャンビット:チェス』が配信予定となっている。
『CNBC』によれば、ネットフリックスは自社のゲーム戦略の今後について敢えて口を閉ざしているという。今年6月、同社の外部ゲーム部門で責任者を務めるリアン・ルームは次のように述べている。「当社はあえて方針を公表しません。今はまだ、皆さんがどのゲームをプレイしたいのか、何が会員の皆さんの共感を集められるのかを模索し、試行錯誤を重ねている段階です」
その他のニュースとして、視聴者が動画配信者とゲームを通じて交流できる視聴者参加型のライヴ配信イベント「YouTube:ゲーム・オン」が8月25日に配信予定となっている。
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