アニメ映画『スーパーマリオ』のプロデューサーであるクリス・メレダンドリはアメリカの俳優クリス・プラットがイタリア訛りでマリオ役を演じているが、イタリアの人々を馬鹿にするような意図はないと述べている。
マリオの声を演じるクリス・プラットとルイージの声を担当するチャーリー・デイはどちらもイタリアの家系ではないことから配役が発表されて間もなくファンから批判の声が上がっている。クリス・メレダンドリはこういったファンの懸念を払拭しようと自身の意見を述べている。
『デッドライン』によると、クリス・メレダンドリはバルセロナで開催された「シネヨーロッパ」で次のようにコメントしている。「私たちはクリス(プラット)と彼が率いる経験豊富な(製作)チームと協力して、キャラクターのライセンス映画という枠組みに留まらず、『スーパーマリオブラザーズ』を劇場のスクリーンで生き生きと描いた新しい娯楽映画を、ゲームを知らない人も楽しめる作品としてお届けします」
「クリス・プラットの(素晴らしい)演技を聴けば、完全にではないかもしれませんが、批判の声はすぐになくなるでしょう。自分の思ったことを口にするのは大事なことです」
彼は「良い答えか分からないのですが、私はイタリア系アメリカ人の家系に生まれたので、イタリア人やイタリア系アメリカ人に対して侮辱的かどうか気にせずに(映画の配役を)決めることができると思います……問題ないと思います」と続けている。
さらにクリス・メレダンドリは、アニメ映画版『スーパーマリオ』が「イルミネーション・エンターテインメント(本作の配給元)がこれまで製作してきた作品とは違う」ものになると述べている。
クリス・プラットがマリオ役を演じることについてクリス・メレダンドが擁護するのは今回が初めてではなく、以前にはクリス・プラットが演じるマリオの声を「驚くほど素晴らしい」と評している。
任天堂の代表取締役フェローの宮本茂はイルミネーション・エンターテインメントとその親会社であるユニバーサル・ピクチャーズと協力して製作を進めることについて次のように述べている。「多くの学びを得ながら、製作は有意義かつ非常に順調に進んでいます」
「ファンの皆様には公開までもうしばらくお待ちいただくことになります。劇場の画面で動き回る『スーパーマリオブラザーズ』の個性あふれるキャラクター達にご期待ください」
他にもピーチ姫役はアニャ・テイラー・ジョイ、クッパ役はジャック・ブラック、ドンキーコング役はセス・ローガン、キノピオ役はキーガン=マイケル・キーが担当する。本作は2022年12月の公開予定だったが、その後2023年4月7日まで延期されている。
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