ある投資会社がユービーアイソフトを買収する準備を進めていると報じられている。ユービーアイソフトは『アサシン クリード』シリーズや『ファークライ』シリーズの開発を手掛けている。
『ブルームバーグ』はニューヨークに拠点を置く世界有数の投資会社であるブラックストーンとKKRアンド・カンパニーがユービーアイソフトの買収に向けて経営状況の調査を行っていると報じている。
また、『コタク』によれば、複数の現・元ユービーアイソフトの上級開発者たちが、株価の低迷や開発の問題などから売却は避けられないという考えを示していることが明らかとなっている。
さらに、ユービーアイソフトは過去数年にわたり、複数のコンサルタント会社に依頼して事業の様々な項目について監査を実施し、売却に向けた財務状況の改善を目指していると報じられている。
ユービーアイソフトの株価は買収の可能性があるというニュースが金融業界に流れたことで着実に上昇している。それでもなお、他社との激しい競争や開発遅延に直面している同社の企業価値は1年前と比較して約35%低下している。
ユービーアイソフトは2018年、フランスのメディア通信企業であるヴィヴェンディが計画した敵対的買収を退けたが、ユービーアイソフトの最高経営責任者であるイヴ・ギユモは方針を変更したとみられる。
その理由として、実の息子であるチャーリー・ギユモの退社やユービーアイソフトで数年前から相次いで発生しているセクハラや暴行疑惑などが考えられる。
2020年、イヴ・ギユモはセクハラや暴行疑惑の告発が相次いだことを受けて、職場でのハラスメントや不正行為に対して「社内体制の変革」に取り組むことを約束していた。この告発をめぐって、『アサシン クリード ヴァルハラ』のクリエイティヴ・ディレクターであるアシュラフ・イスマイルら複数の幹部が辞任している。
彼は「私は直属の部下全員とともに、この疑惑や様々な意見に対処しました。このような事態が二度と起こらないように、社内体制を徹底的に見直していきたいと思います」とも述べていた。
その他のニュースとして、『ヴァロラント』に登場する最新エージェント「フェイド」のトレイラー動画が昨日より公開されている。
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