Nintendo Switch向けソフト『マリオカート8 デラックス』の累計販売本数が4000万本を突破したことを受けて、プロデューサーの矢吹光佑はインタヴューに応じてその歴史的なヒットを支える秘訣を語っている。
矢吹光佑は『マリオカート8 デラックス』のプロデューサーであり、そのオリジナル版となるWii U向け『マリオカート8』のディレクションも担当していた。日本経済新聞のインタヴュー記事の中で、彼は「販売本数が4000万本を超える歴史的なヒット作になると予想していましたか」という質問に次のように答えている。
「予想していなかった。結果論で言うと、Nintendo Switchと『マリオカート8 デラックス』の相性が良かったのではないか。どこでも持ち運べるしコントローラーを2つに分けられるので、兄弟や友達が近くにいたら『一緒に遊ばない?』と誘いやすい。発売から5年たっても色あせない魅力になっている」
『マリオカート8 デラックス』は2014年発売のWii U向けソフト『マリオカート8』のリマスター作品となっており、Nintendo Switchの初期タイトルとして2017年に発売されている。任天堂が今年2月に開示した販売実績によれば、『マリオカート8 デラックス』の累計販売本数は2021年末時点で4335万本を記録したことが明らかとなっている。なお、オリジナル版『マリオカート8』の販売本数は昨年9月末の時点で累計846万本となっている。
矢吹光佑は『マリオカート』シリーズの人気の秘訣について「一般的なレーシングゲームは相手を邪魔することはない。だがマリカは甲羅をぶつけたり、バナナで相手を滑らせたりする」とした上で「そんな独自の駆け引きがマリオカートの本質的な魅力ではないかと思う」と語っている。
また、「間口の広さと奥深さの両立もそうだ。正月やクリスマスしか遊ばない人もいれば、毎日のようにテクニックを磨いている方もいる。どちらの人の体験も両立させることは常に意識している」と続けている。
『マリオカート8 デラックス』が4335万本を記録する一方で、Nintendo Switch本体の販売台数は昨年末時点で1億354万台を突破したことが明らかとなっている。計算上では、Nintendo Switch購入者の実に4割が『マリオカート8 デラックス』を購入している事になる。
『マリオカート8 デラックス』の関連情報として、同タイトルでは3月18日から有料コンテンツの『コース追加パス』が配信されており、2023年末までに合計48の歴代コースの追加が予定されている。
その他のニュースとして、SF・ファンタジー小説作家のブランドン・サンダーソンは『エルデンリング』の販売元であるバンダイナムコからコンタクトがあったことを自身のYouTube番組のライヴ配信で明らかにしている。作家は今年1月に別の配信番組に出演した際に、ジョージ・R.R.マーティンの代わりに『エルデンリング』の制作に携わりたかったと発言していた。
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