Photo: Epic Games

ロサンゼルス出身の振付師であるカイル・ハナガミは、自身が考案したダンスの振り付けが『フォートナイト』で無断に使用されているとして、エピック・ゲームズを提訴したことが明らかとなっている。

『デキサート』によれば、『フォートナイト』に登場するエモート「複雑なんだ」の動きは、カイル・ハナガミが著作権を持つダンスの振り付けに非常によく似ているという。この振り付けの動画はカイル・ハナガミのYouTubeチャンネルで公開されている。動画ではチャーリー・プースの楽曲“How Long”に合わせてダンスが披露されており、動画の再生回数は約3600万回を記録している。

カイル・ハナガミは2020年8月に『フォートナイト』に登場したエモート「複雑なんだ」が彼のダンスの振り付け(フックの部分)を無許可でコピーしたものであると主張している。『ゲームズ・インダストリー・ドット・ビズ』によると、カイル・ハナガミは今回の訴訟で裁判所に『フォートナイト』内での同エモートの使用を停止させる判決を求めるほか、エピック・ゲームズに対して弁護士費用(裁判費用)と損害賠償などを請求しているという。

カイル・ハナガミの弁護を務める法律事務所のヘクト・パートナーズは、彼の振り付けと『フォートナイト』のエモートを比較する動画を作成してYouTubeで公開している。動画にはカイル・ハナガミが振り付けしたダンスと『フォートナイト』のエモートの動きを左右に並べたシーンや、ダンスにエモートを重ね合わせて表示しているシーンが映っている。

なお、非公式サイト「フォートナイト・ウィキ」にはトリビアとして、エモート「複雑なんだ」はカイル・ハナガミのダンスを元に作成されていると記されており、『フォートナイト』のファンも以前からその類似性に気づいていたと見られる。

『フォートナイト』に登場するダンスをめぐってエピック・ゲームズが提訴されるのは、今回が初めてではない。アメリカの俳優であるアルフォンソ・リベイロはコメディ・ドラマ『ベルエアのフレッシュ・プリンス』で披露した自身のダンスがゲーム内でエモートとして無断で使用されたとして、同社を訴えたことがあった。アルフォンソ・リベイロはその後、訴えを取り下げている。

その他のニュースとして、スチームを運営するヴァルヴ社はウクライナ、ベラルーシ、ロシアに拠点を置くゲーム開発者に銀行経由での支払いができない事態が発生していると報告している。

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