フランスのゲーム開発会社であるスロクラップ社はカンフーアクション・ゲーム『師父 -Sifu-』の累計販売本数が、リリースからわずか3週間で100万本を突破したと発表している。同タイトルは主に北米と中国を中心に好調な売れ行きを見せている。
スロクラップ社が公表したデータによると、2月8日のリリース以降の総プレイ時間は1000万時間以上にのぼるという。また、全体の45パーセント以上のプレイヤーが第2ステージを突破し、15万人以上がラスボスの「ヤン」を倒して、ゲームをクリアしていると明かしている。
『師父 -Sifu-』は中国の文化を取り入れた作品であることから本場中国での評価が懸念されていたが、公表データからは中国をはじめ全世界で高い評価を受けていると見受けられる。
ゲーム・ニュースサイト『ゲーマツウ』によると、スロクラップ社のエグゼクティヴ・プロデューサーのピエール・タルノは次のように述べている。「私たちは大好きなカンフー映画に敬意を払いつつ、本格的なカンフーアクション・ゲームの制作を目指してきました。世界中のファンの皆さんに感謝していますが、特に中国で大きな反響をいただいていることに、身の引き締まる思いです」
「当社はKPIとして(ゲームの舞台となった)現地での評価を重視していますので、中国での売上規模が北米に次ぐ大きさとなっていることは、極めて大きな意味があります」 また、「中国のゲーム評論家からも高い評価を受けている」という。
ゲーム・アナリストの「ベンジ・セールス」は自身のツイッター・アカウントで、『師父 -Sifu-』の販売本数はリリースから1週間足らずで50万本を突破しており、初週の好調な滑り出しが短期間での100万本突破につながったと説明している。
先日、スロクラップ社は障害のある方を含めたあらゆるプレイヤーが作品を楽しめるように、『師父 -Sifu-』のアップデートで「アクセシビリティ」機能に対応していくことを明らかにしている。自身も視覚に障害を持ち、「アクセシビリティ提唱者」であるスティーヴン・セイラーも、このニュースをツイートしている。このアップデートで字幕の追加や、難易度の選択ができるようになると見られている。一方、スロクラップ社はリリース当初、難易度の選択オプションは導入しないと述べていた。
『NME』のレヴューは『師父 -Sifu-』について「戦闘シーンの緊迫度や雰囲気」の表現の仕方が秀逸で、早くも「今年のゲーム・オブ・ザ・イヤー候補作品」だと絶賛している。
その他のゲームニュースとして、アクションRPG『デウスエクス』を手がけたクリエイターのウォーレン・スペクターが新たな「没入型シミュレーション」ゲームの開発に取り組んでいることが明らかになっている。
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