Photo: EA

エレクトロニック・アーツはサッカーゲーム『FIFA』シリーズとアイスホッケー・ゲーム『NHL』シリーズから、ロシアの代表チームおよび全クラブを削除することを発表している。

この発表は3月3日に公式ツイッター・アカウント『EAスポーツFIFA』と『EAスポーツNHL』からがそれぞれ投稿されたもので、『FIFA』でのツイートでは「他にも変更を検討しています」と述べている。

この措置は2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻して武力による占領が行われたことを受けたものとされている。現在、100万人以上のウクライナ国民が故郷から避難を余儀なくされている。

エレクトロニック・アーツは次のように述べている。「EAスポーツは世界サッカー連盟(FIFA)および欧州サッカー連盟(UEFA)と連携し、ロシアの代表チームおよび全クラブチームを『FIFA 22』、『FIFAモバイル』、『FIFAオンライン』を含む『FIFA』シリーズ・タイトルからの削除を開始します」

「今後もコミュニティの皆様には今後の対応について最新情報を提供していきます。これらの対応についてプレイヤーの皆様のご理解とご協力に感謝いたします」

今週の初めに欧州サッカー連盟および世界サッカー連盟はロシアの代表チームとクラブチームの国際大会への出場を全面的に禁止する決定を下しており、eスポーツの分野でエレクトロニック・アーツがこの措置に続くことになる。

また、国際アイスホッケー連盟(IIHF)も同様にロシアとベラルーシのチームの大会への出場禁止等の措置をとっており、エレクトロニックアーツはアイスホッケー・ゲーム『NHL22』のロシアとベラルーシの全チームを削除するとしている。エレクトロニック・アーツは公式ツイッター・アカウントで「私たちはウクライナの人々を支持し、平和を求める世界中の人々とともに歩みます」と述べている。

今回のエレクトロニック・アーツの対応は、3月2日にウクライナの副首相が自身の公式ツイッター・アカウントでゲーム業界全体に宛てた書簡を公開したことに応えたものとみられている。

ウクライナの副首相であるミハイロ・フェドロフは現地時間3月2日に自身のツイッター・アカウントにXboxプレイステーションの公式ツイッター・アカウントに「メンション」を付けて声明文を投稿しており、ソニーやマイクロソフトをはじめとするゲーム業界の企業に対して「全ての国際eスポーツ・イベントへのロシアとベラルーシのチームとプレイヤーの一時的な参加停止、およびロシアとベラルーシの国内で開かれるすべての国際イベントの中止」を要請している。

その他のニュースとして、ウクライナのゲーム開発会社であるGSCゲーム・ワールドは社員とその家族の安全を最優先するとしており、新作FPS『ストーカー2:ハート・オブ・チェルノブイリ』の開発は「中断している」ことを明かしている。

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