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『ポケモン ダイヤモンド・パール』の音源が楽しめるサイト「Pokémon DP サウンド・ライブラリ」が新たに世界13ヵ国で公開されることが発表されている。このサイトは2021年12月から日本国内でサービスを開始しており、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』でおなじみの楽曲を聴いたり、音源データや楽譜のダウンロードが可能となっている。

任天堂は海外のYouTubeチャンネル『GilvaSunner』にアップロードされていた約1300本の動画に対して著作権侵害によるコンテンツの削除依頼をYouTubeに提出していることが明らかとなっており、自社ゲームの音楽の取り扱いに関して厳しく取り締まる姿勢を見せている。『GilvaSunner』には任天堂を代表するシリーズ作品の『ゼルダの伝説』のほか、『スーパーマリオ』、『大乱闘スマッシュブラザーズ』、『星のカービィ』などのオリジナル・サウンドトラックの動画が投稿されていおり、登録者は約47万人を誇っていた。

海外では任天堂のゲーム音楽をサウンドトラックとして聴くことは困難となっており、『GilvaSunner』の運営者は2019年にツイッターで次のように投稿している。「スポティファイなどの音楽ストリーミング・サービスで(任天堂の)ゲーム音楽を聴けるようにしてください。ナムコやスクウェア・エニックス、カプコンなどはすでに音楽を配信しています。任天堂はいつになったら音楽を配信してくれるのでしょうか」

『ポケモン』シリーズの公式ツイッター・アカウントは昨年12月24日に「Pokémon DP サウンド・ライブラリ」の公開をツイートしている。本日2月3日、同サイトの英語版が海外向けに公開されることを次のように発表している。「『ポケモン ダイヤモンド・パール』の音源が楽しめるサイト『Pokémon DP サウンド・ライブラリ』が新たに世界13か国で展開!」

英語版の公式ツイッター・アカウントには次のように投稿されている。「『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の音楽が聴けるだけではなく、音楽ファイルをダウンロードして自分のビデオや楽曲制作に使用できます」 このサウンド・ライブラリでは149曲が配信されている。

一方、『GilvaSunner』の運営者は任天堂からのコンテンツの削除依頼を受けて、自身のYouTubeチャンネルを閉鎖することをツイッターで報告している。「皆さん、先日1300件ものコンテンツの削除依頼を任天堂から受けましたが、本日(2月2日)新たに2200件の削除依頼の通知が来ました。おそらくもっと来るでしょう。数日にわたりよく考えた結果、チャンネルを続ける意味がないという結論にいたり、私のYouTubeチャンネル『GilvaSunner』を今週の金曜日に閉鎖します」

「(任天堂によるコンテンツの削除依頼や今回チャンネルを閉鎖することについて)色々な意見があるようですが(私自身も様々なことを考えたのでファンの皆様の意見を)全てを受け止めています。この投稿を読んでがっかりした方もいるかもしれませんが、私の決断を尊重して頂ければ幸いです」

その他のニュースとして、2022年グラミー賞のノミネート作品に1996年発売のスーパーファミコン向けソフト『星のカービィ スーパーデラックス』の楽曲を再編した“Meta Knight’s Revenge (feat. Button Masher)”が含まれていることが明らかとなっていた。この楽曲は「ジ・8ビット・ビッグ・バンド」によって演奏されたもので、トニー賞にもノミネートされたことのある音楽家チャーリー・ローゼンとキーボード演奏家のジェイク・シルバーマンが共同で編曲を手がけている。なお、ゲーム作品の楽曲がグラミー賞にノミネートされるのは今回で3回目となっている。

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