エレクトロニック・アーツは2022年第3四半期の決算報告を実施した際に『バトルフィールド2042』の売上を開示せず、「予想に届かないものだった」ことを明らかにしている。
『バトルフィールド2042』のローンチではゲームの不具合やパフォーマンスの問題が発生したこともあり、レヴュー評価が振るわなかった。2月1日に開催された決算報告の質疑応答では同タイトルのセールスについて言及されており、発言内容が金融メディア『シーキング・アルファ』で公開されている。
エレクトロニック・アーツの最高財務責任者であるブレイク・ジョーゲンセンは『バトルフィールド2042』のセールスが「期待に沿うものではなかった」と発言しており、その後詳細について訊かれ、次のように回答している。「この場でお伝えするのは控えさせていただきます。ただ、先ほどお伝えした通り、『バトルフィールド』シリーズの売上高は当社の売上高の10%以下でした。セールスについては我々の予想に届かないものでした」
また、最高経営責任者のアンドリュー・ウィルソンは「リリース時点での『バトルフィールド2042』は皆さんの期待に応えるものではありませんでした」としながらも、「開発元はこのゲームの可能性を最大限に引き出せるように、また『バトルフィールド』ファンのために(コンテンツの改善に)全力で取り組んでいます」と述べている。
『NME』は『バトルフィールド 2042』に5つ星中3つ星をつけて次のように評価している。「プレイヤーを強化させることに特化する余り、それ以外の機能がおろそかになっていることが最大の問題点です。すべてのプレイヤーが強くなってしまえば、結果的に平凡に見えてしまうものです。グラフィックは美しく、過去のシリーズ作品の要素も上手く取り入れたタイトルですが、『バトルフィールド2042』は期待外れと言わざるを得ないでしょう」
エレクトロニック・アーツの22年第3四半期の決算発表によると、売上高は前年比で7%増の17億8900万ドル(約2000億円)、経営指標の1つである「累計売上高」も7%増の25億7700万ドル(約2900億円)となっている。『エーペックスレジェンズ』は好調で、第3四半期にプレイヤー数が前年比で30%増加している。また、エレクトロニック・アーツのブランド「EAスポーツ」の累計売上高は前年比で約10%増となっている。
その他のニュースとして、アクション・ゲーム『ショベルナイト』の開発元として知られるヨット・クラブ・ゲームズが新作ゲーム『ミナ・ザ・ホロワー(Mina The Hollower)』のクラウド・ファンディング・キャンペーンを実施した結果、24時間以内に目標とする金額の資金調達に成功したことが明らかとなっている。『ミナ・ザ・ホロワー』は『ショベルナイト』のようなゲームボーイカラー風のなつかしい8ビットのヴィジュアルが採用された作品となっている。
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